皆様、まいどこんにちは、社長の竹林　泰治（たけばやし　たいじ）です。
当社は創業以来、『安全な職場で、安定した経営を行い、お客様と従業員に安心を実現する』経営方針の下、『お客様から信頼される価値あるコイルセンター』を目指してまいりました。皆様から長年にわたり頂戴しているご愛顧に心より感謝申し上げます。

本日第65期が始まりました。前64期は国内外の様々な要因で需要がふるわず売上高、加工量とも第63期比若干減となりましたが、幸い健全経営を継続しています。鉄鋼業界や製造業をとりまく構造的問題は厳しく、今後も現状が常態化するものと覚悟し、山積する様々な課題に真正面から取り組み、お客様とともに適切な事業環境を整備し経済の好循環を実現すべく精一杯努力してまいります。

2013年の滋賀メガソーラー発電所設立以降約11年間にわたり取り組んできた大規模設備投資は、前期末で総額約160億円に達し区切りを迎えました。いずれも安全性向上、生産性向上、人手不足を見据えた自動化・省人化を目的とし、6工場いずれが被災しても他工場でカバーできる体制、すなわち様々なリスクに備えるＢＣＰに基づく投資です。有事の際にもお客様や鉄鋼メーカー様にご迷惑をかけることのないよう、鋼材サプライチェーンの重要な一端を担う立場から我国製造業と経済を支えてまいります。
設備投資だけでなく、外国人技能実習生および特定技能生の福利厚生向上目的の社宅（FK CLUB SAKAI、FK CLUB SHIGA）を前期4月堺と滋賀に新築しました。オール個室・電化仕様でトレーニングルームも備え、大切な外国人従業員の生活環境と健康の向上を図ってまいります。
そして新たな取り組みとして、「地球環境保全プロジェクトチーム」を発足しました。地球温暖化対策として世界規模でカーボンニュートラルに向けた活動が進む中、当社は滋賀県においてメガソーラー発電事業を行っていますが、今後は鉄鋼メーカー様と連携しグリーン鋼材拡販に注力してまいります。また9月に大阪市内の屋内施設において水耕栽培型農園ビジネスを開始しました。早速、地元の子供食堂だけでは食べきれないほどの野菜が実っております。今後様々な分野において、微力ながら地球市民としての責任を果たしてまいります。

前期、創立70年を見据えた新中期経営計画（第65期～第68期）を策定しました。短期的な景気変動や環境変化に左右されることなく常に中長期的視野から必要なリソースを充実させ、営業、生産、物流、コーポレート、全てのプロセスにおいて一層優位な競争力を発揮し、健全経営と新たな分野への挑戦を行ってまいります。いかなる状況においても「福栄に注文すれば必ず希望通りに、安定して材料が届く」という材料屋の原点である機能を果たし、ご安心をお客様にお届けいたします。
役職員一同、常に謙虚に感謝の気持ちを忘れず、「福栄さん、ありがとう」というおことばを励みに努力してまいりますので、今後とも格別のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。